刈谷近郊でリフォーム工事と重量鉄骨・高気密・高断熱の注文住宅と木造住宅の耐震改修工事を行います

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床の話フェレットのいる工務店

投稿日時:2018/08/15(水) 10:00

今回は、床の話です。

床といっても1階の床のお話です。

木造住宅の場合は、地面から45cmくらいの高さに、木を組んでその上に床を貼るというケースが多いと思います。
鉄骨造や鉄筋コンクリート造の場合は、土間コンクリートというコンクリートの床の上に床仕上げするケースが多いと思います。

建物の強さを評価するときには、この1階の床は、あまり重要視されていません。

だからと言って、それほど重要でもないのかといえばそうではなく、別の大きな役割があります。
例えば、地面からの湿気や冷気を防ぐために、床下にコンクリートの床を設ける場合もあります。
また、床下にしっかり断熱材を敷くことで、室内の温度変化を減らすこともできます。
それ以外にも、床がしっかり水平を保つことができていなければ、そこで生活する人の体調を崩す可能性もあります。


耐震診断の調査に伺ったお宅でよく見かけるのですが、建物が傾いているので、床を直したとおっしゃる方がいらっしゃいます。
建物が傾いているのと、床を直すのは、あまり関係がなかったりします。
本当に建物が傾いているのであれば、床ではなく柱や、壁を直さなければなりませんし、床を直して不具合が改善されたのであれば、それはただ、床が傾いていただけかもしれません。

建物も古くなってくると、床に不陸が生じて、傾いているような気になりますが、それは、でこぼこしているだけで、建物が傾いているわけではないです。
その上、床が傾いているのは、比較的簡単に直すことができるので、それで安心してしまう方も多いです。
建物が傾いているかもと思われる場合は、糸の先端にオモリを縛り付けて、柱の上の方から吊るしてみてください。
傾いていれば、すぐに分かると思います。
何本かの柱で調べてみて、全ての柱が同じ傾向にあれば建物が傾いていますし、バラバラであれば、建設当時から問題があったのかもしれないです。


また、コンクリートの床でひびが多く入っている場合に、不安を感じる方が多いのですが、このひびが原因で、建物が壊れる可能性は低いと思っています。
学校の校舎などは、1階の床に、ひびが多く入っていることが多いです。
特に、地盤が悪い地域の校舎などは、ひびだらけであることが多いです。
それを見て、この建物は危険だから早く建てなおしたいと言われることがあります。
でも、案外このひびについては、設計している側からしてみれば当たり前のことで、それが原因で建物が壊れることはほとんどないと思っています。
ひびの入り方によっては、危険なものもありますが、それについては、専門家が見ればある程度判断は出来ます。


意外だと思われた方も多いのではないでしょうか。
結構奥が深いのです。

基礎梁の話フェレットのいる工務店

投稿日時:2018/08/01(水) 10:00

今回は、基礎梁の話です。

基礎梁?って何と思う方も多いと思いますが、読んで字のごとく、基礎の梁。

基礎と基礎をつなぎ、建物の壁を支えている梁のことです。

ほとんどの基礎、基礎梁は、鉄筋コンクリートで造られています。
なぜなら、土に接する部分は、水に弱い鉄や木材を使いません。
唯一、水に強いコンクリートを使います。

これに関しては、昔の建物も同じ考え方で、コンクリートの無かった大正、明治時代の建物は、石の上に木材を組んで建物を造っていました。

基礎については、重要視されることが多いのですが、基礎梁についてはあまり話題に上がることがないので、軽んじられてしまうのですが、基礎梁も結構重要なんです。

では、なぜ重要か?
基礎は柱から伝わってくる建物の重さを支えていますが、基礎に重さが掛かるとそれを支える地盤は、わずかに沈みます。
地盤が沈む量は、必ずしも均一ではないので、基礎梁がなければ、建物が歪む原因となります。
基礎梁でつなぐことにより、基礎が沈み込む量を均等になる様、調節してくれるのです。

それ以外には、壁を支える役割も担っているので、基礎梁がたわんだりすると、壁にひびが入ったり、扉や窓の立て付けが悪くなったりします。

基礎梁は、建物の外周部だけという建物も多く、コストダウンの手法として、基礎梁を極力減らす設計が好まれますが、基礎梁を多く設けることにより、建物の足元を強固なものとすることができます。
建物工事中には見ることができますが、建物が完成してしまうとなかなか見ることのできない基礎梁。
また、土の中に埋まってしまう部分なので、建物完成後に不具合が見つかっても、簡単には修理できません。

まさに縁の下の力持ちな基礎梁なのです。

ブロック塀の話フェレットのいる工務店

投稿日時:2018/07/15(日) 10:00

先日の地震で、最近問題となっているブロック塀。

数年前から、一部の自治体では、地震時にブロック塀が倒れて、通行人が命を落とす危険があるため撤去してくださいと呼びかけていました。
危険なことを分かっていながら、何もしなかった故に起きた事件だと思います。

ブロック塀の何が悪いのか、全てのブロック塀を撤去すべきなのか・・・、それは違います。

ブロック塀にも、きちんとした決まりがあって、それを最低限守ることが大切なのです。


まず、塀の高さは大丈夫か?
ブロック造の場合、積んでいい高さが決まっています。
地面から2.2m以下(この地面というのが曲者のような・・・)
私は、一番低い地面から2.2mであると思っていたのですが、法律の解釈はいろいろあるようで難しいです。

次に、塀の厚さ
基本的に10cm以下の厚さのブロックはあまり見ないのですが、厚さ10cm以上のブロックで造られているか。
(塀の高さが2mを超える場合は、15cm以上)

控え壁はある?
結構、控え壁がないブロック塀を多く見かけるのですが、塀の長さ3.4mごとに塀の高さの1/5以上突き出した控え壁が必要になります。
塀と直交方向に、ブロック塀を支える、壁がありますか?

足元がしっかり固定されていますか?
塀の下には、しっかりとした基礎がありますか?
足元がしっかり固定されていなければ、簡単に倒れてしまいます。
これは、最も重要な部分であり、基礎が不十分な場合は、とても危険です。

鉄筋が入っていますか?
ブロック塀の中に、縦横方向に鉄筋が入っていないと、簡単にブロックが崩れてしまいます。
特に、昔のブロック塀の場合、鉄筋が入っていないケースがあるので、注意が必要です。
これについては、調べ方が難しいので、お近くの工務店などに相談されるのがいいかもしれません。


ご自宅に、ブロック塀がある場合、一度確認してみましょう。
そして、もし、危険かもしれないと判断された場合、一部の自治体では、ブロック塀の撤去にかかる費用について、助成金の制度がある場合があるので、相談してみてはいかがですか。

基礎の話3フェレットのいる工務店

投稿日時:2018/07/01(日) 10:00

ここからは、杭を使って建物を支える工法です。
杭の長さによって、かなり深い所にある支持層までたどり着くことができ、自由度が高くなります。

木杭工法
木は、水に弱いので防腐、防蟻処理をした特殊な木材を使用します。
天然の素材なので、環境にやさしいですが、比較的軽い建物にしか使えません。
昔の建物は、木杭により建物を支えていましたが、現在では住宅のような一部の建物でしか使用していないようです。

鋼管杭工法
鋼管でできた、杭で、先端にスクリュー状の羽根が付いた形になります。
鉄を使っているので、高価な杭となり、工事費はやや高め。
比較的小型の重機で施工できるので、敷地が狭い場合や、建物の中に杭を設けたい場合などはとても有効な工法となります。
また、杭をカットすることができるので、支持層が分かりにくい場合など、杭の長さを予想することが難しい場合に使用することも多いです。

深層改良
こちらは、杭基礎というよりは、地盤改良の部類に属する工法で、コンクリートと土を攪拌しながら、筒状のコンクリート柱を造る工法です。
支持層が10m以下の場合は、この工法が安くなる傾向にあります。
コンクリートを練るためのプラントという設備を設置しなければならないので、狭い敷地などでは工事が難しくなることもありますが、コンクリートを注入しながらコンクリートの柱を造るので、長さを調整しやすく、支持層が分かりにくい場合に有効な工法です。
ただ、コンクリートと土を攪拌したものなので、強度は低めとなり、多くの本数が必要となり、コンクリートの量は多くなる傾向にあります。

コンクリート系杭工法
一概に、コンクリート杭といっても、いろいろな種類、工法があります。
工場で生産された杭もあれば、現場で鉄筋を組んで作る杭もあります。
また、杭の形状も様々で、電柱のように真っすぐな杭もあれば、先端が太くなっているもの、杭の途中に節状に太くなっている個所が何か所もあるものなど、様々な形があります。
工法に至っては、穴を掘って杭を埋めるものもあれば、上から叩いて埋め込むものなど様々。
土の条件、建物の規模、周辺の状況、金額に合わせていろいな選択肢があります。
非常にコスト的にも強度的にも有効な工法ですが、プラント設置の場所が必要であったり、掘削により残土が出てくるので土の処分の問題などがあり、条件によっては難しいこともあります。

基礎の話2フェレットのいる工務店

投稿日時:2018/06/15(金) 10:00

地盤改良
一般的に、木造の基礎は30cm~、鉄骨造、鉄筋コンクリート造の基礎は70cm~程度掘って基礎をつくります。
表面は柔らかい地盤だけど、もう少し掘ったところに固い地盤がある場合に、基礎と固い地盤の間にある柔らかい地盤を、固めて補強する基礎です。
基礎下から固い地盤までの距離により、いろいろな工法があります。

表層改良工法
比較的浅い(1m~3m程度)部分に固い地盤がある場合に行います。
コンクリートと土を混ぜて、土を固める工法で。
ただ、コンクリートと土を混ぜるのですが、きちんと混ざっていないと期待している強さを確保できないため、施工業者の技量により差が出てしまいます。
また、建物の下に、固いコンクリートの盤を造る工法なので、建物を建て替える場合などに、その盤の撤去が必要になる場合もあります。

砕石工法
天然の砕石(公害が出ない)を柱状に土の中に埋め込む工法で、最近、よく聞くようになってきました。
この工法のメリットは、建物の建て替えを行う際に、砕石を撤去する必要がないとのこと。
砕石を埋め込むことによって、緩い地盤を締め固めて、強い地盤を造るイメージだと思います。

シート工法
建物の下に縦横方向にシートを張る工法です。
シートの端と端でぴんと引っ張って、建物を支えます。
この工法のメリットは、建物の下にシートが張ってあるだけなので、建物を撤去したときに一緒に撤去出来る事。
借地の上に、建物を建てている場合で、現況復旧が必要な場合に、撤去費用が安くなります。
(一般的な工法は、撤去費用が高額となるケースが多いです。)

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