フェレットのいる工務店
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杭工事 [現場]
先週末から、新しい現場が始まったので、現場の立ち合いをしてきました。

杭打ち工事の様子です。
今回の現場は、鋼管杭を選択。
建物の工事の中で最も重要で判断が難しいのが基礎工事だと思っています。
なぜなら、土の中のことなので、不明な部分が多いのに、建物を支える最も重要な部分だからです。
設計を行う前に、地質調査を行い、土の中の様子を調べます。
調査方法はいろいろありますが、当社ではボーリング調査という方法を行っております。
小規模な建物の場合、スエーデン式サウンディング試験という方法を選択することが多いのですが、当社ではボーリング調査を選択しています。
地質調査といっても、方法はいろいろあり、長所短所もいろいろです。
ボーリング調査
長所 必要に応じて、調査する深さを調整できる
実際の土を取り出すことができるので、土の状態を目で確認することができ、信頼性が高い
液状化の確認が可能
短所 設備が大掛かりで、費用が高く、時間もかかるので、何か所も行えない
注意点 何か所も行うことができないので、事前に周辺の地形、特性などを調べておく必要があり、調査する箇所、深さ、位置が重要となる
スエーデン式サウンディング試験
長所 設備が小さく、費用が安いため、何か所か行うことができる
短所 土の中の埋設物に影響を受けやすく、データの信頼性が低い
調査可能な深さに限界がある
注意点 地中の石に反応して、実際より地盤が固いという結果が生じやすいので、何か所か行い、総合的に地盤の状態を判断する必要がある
木造2階建て住宅のように、ある程度軽い建物にしか採用できない
他にもいろいろな調査方法がありますが、代表的な調査を挙げてみました。
どちらの調査を行っても、問題点はありますが、それぞれの特性を考慮した上で基礎の設計を行う必要があります。
これらの調査を踏まえて、基礎の形状を選択します。
今回工事の地盤は、かなり深い所まで固い地盤が出てきませんでした。
その場合の選択としては、固い地盤まで長い杭を打つ、または、摩擦杭と呼ばれる、節のついた杭を使い、摩擦力で建物を支える方法の2種類があります。
もちろん、摩擦杭とすれば、杭の長さは短くなります。
どちらを採用しても間違いではありませんが、次に問題となるのが、費用と施工の問題です。
今回の工事現場は、隣に既設の建物があり、敷地が狭いことが問題でした。
長い杭を採用した場合は、コンクリート系杭と、鋼管杭の2種類が考えられます。
コンクリート系の杭と、摩擦杭を採用した場合、杭を打つための重機、コンクリートを練る設備が大掛かりになり、敷地に余裕がないと工事が行えません。
鋼管杭は、杭が高価ですが、小さい重機だけで施工が行えるため、敷地が狭い場合はこちらを選びます。
また、少し前に起きた杭の偽装問題も考慮し、杭の先端が固い層まで届いていることを確認できる鋼管杭としました。
摩擦杭は、杭周面の摩擦力で建物を支えるため、杭の先端が固い層に達していなくても問題なく、正しく杭が打たれているか確認することができません。(職人さんを信頼するしかありません。)
そんな理由で、鋼管杭を選択しています。

鋼管杭の先端は、このように羽根が付いていて、グルグル回しながらねじ込んでいきます。
地盤が柔らかいと、少しの力でグイグイ入っていきますが、固い地盤までたどり着くと、力を入れてもなかなか入っていかなくなり、重機が唸り始めます。
杭を打つ重機には、記録のできる電圧計が設置してあり、どのくらいの力で杭を打ち込んでいるかを確認できます。
なので、重機の状態、電圧計の記録紙、両方を確認し、杭の先端が固い地盤にたどり着いたことを確認します。
設計担当の私は、職人さんの横で、杭の工事がきちんと行われていることを確認してきました。
はたから見てると、現場の隅っこで何もせず、ボーっと立っているだけに見られてしまいますが、ちゃんとお仕事しているのです。(^^;
新築、リフォームの相談、見積り無料。
お気軽にご相談ください。
http://www.daito-3.co.jp/index.html

杭打ち工事の様子です。
今回の現場は、鋼管杭を選択。
建物の工事の中で最も重要で判断が難しいのが基礎工事だと思っています。
なぜなら、土の中のことなので、不明な部分が多いのに、建物を支える最も重要な部分だからです。
設計を行う前に、地質調査を行い、土の中の様子を調べます。
調査方法はいろいろありますが、当社ではボーリング調査という方法を行っております。
小規模な建物の場合、スエーデン式サウンディング試験という方法を選択することが多いのですが、当社ではボーリング調査を選択しています。
地質調査といっても、方法はいろいろあり、長所短所もいろいろです。
ボーリング調査
長所 必要に応じて、調査する深さを調整できる
実際の土を取り出すことができるので、土の状態を目で確認することができ、信頼性が高い
液状化の確認が可能
短所 設備が大掛かりで、費用が高く、時間もかかるので、何か所も行えない
注意点 何か所も行うことができないので、事前に周辺の地形、特性などを調べておく必要があり、調査する箇所、深さ、位置が重要となる
スエーデン式サウンディング試験
長所 設備が小さく、費用が安いため、何か所か行うことができる
短所 土の中の埋設物に影響を受けやすく、データの信頼性が低い
調査可能な深さに限界がある
注意点 地中の石に反応して、実際より地盤が固いという結果が生じやすいので、何か所か行い、総合的に地盤の状態を判断する必要がある
木造2階建て住宅のように、ある程度軽い建物にしか採用できない
他にもいろいろな調査方法がありますが、代表的な調査を挙げてみました。
どちらの調査を行っても、問題点はありますが、それぞれの特性を考慮した上で基礎の設計を行う必要があります。
これらの調査を踏まえて、基礎の形状を選択します。
今回工事の地盤は、かなり深い所まで固い地盤が出てきませんでした。
その場合の選択としては、固い地盤まで長い杭を打つ、または、摩擦杭と呼ばれる、節のついた杭を使い、摩擦力で建物を支える方法の2種類があります。
もちろん、摩擦杭とすれば、杭の長さは短くなります。
どちらを採用しても間違いではありませんが、次に問題となるのが、費用と施工の問題です。
今回の工事現場は、隣に既設の建物があり、敷地が狭いことが問題でした。
長い杭を採用した場合は、コンクリート系杭と、鋼管杭の2種類が考えられます。
コンクリート系の杭と、摩擦杭を採用した場合、杭を打つための重機、コンクリートを練る設備が大掛かりになり、敷地に余裕がないと工事が行えません。
鋼管杭は、杭が高価ですが、小さい重機だけで施工が行えるため、敷地が狭い場合はこちらを選びます。
また、少し前に起きた杭の偽装問題も考慮し、杭の先端が固い層まで届いていることを確認できる鋼管杭としました。
摩擦杭は、杭周面の摩擦力で建物を支えるため、杭の先端が固い層に達していなくても問題なく、正しく杭が打たれているか確認することができません。(職人さんを信頼するしかありません。)
そんな理由で、鋼管杭を選択しています。

鋼管杭の先端は、このように羽根が付いていて、グルグル回しながらねじ込んでいきます。
地盤が柔らかいと、少しの力でグイグイ入っていきますが、固い地盤までたどり着くと、力を入れてもなかなか入っていかなくなり、重機が唸り始めます。
杭を打つ重機には、記録のできる電圧計が設置してあり、どのくらいの力で杭を打ち込んでいるかを確認できます。
なので、重機の状態、電圧計の記録紙、両方を確認し、杭の先端が固い地盤にたどり着いたことを確認します。
設計担当の私は、職人さんの横で、杭の工事がきちんと行われていることを確認してきました。
はたから見てると、現場の隅っこで何もせず、ボーっと立っているだけに見られてしまいますが、ちゃんとお仕事しているのです。(^^;
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