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基礎の話2

[建築マメ知識] 投稿日時:2018/06/15(金) 10:00

地盤改良
一般的に、木造の基礎は30cm~、鉄骨造、鉄筋コンクリート造の基礎は70cm~程度掘って基礎をつくります。
表面は柔らかい地盤だけど、もう少し掘ったところに固い地盤がある場合に、基礎と固い地盤の間にある柔らかい地盤を、固めて補強する基礎です。
基礎下から固い地盤までの距離により、いろいろな工法があります。

表層改良工法
比較的浅い(1m~3m程度)部分に固い地盤がある場合に行います。
コンクリートと土を混ぜて、土を固める工法で。
ただ、コンクリートと土を混ぜるのですが、きちんと混ざっていないと期待している強さを確保できないため、施工業者の技量により差が出てしまいます。
また、建物の下に、固いコンクリートの盤を造る工法なので、建物を建て替える場合などに、その盤の撤去が必要になる場合もあります。

砕石工法
天然の砕石(公害が出ない)を柱状に土の中に埋め込む工法で、最近、よく聞くようになってきました。
この工法のメリットは、建物の建て替えを行う際に、砕石を撤去する必要がないとのこと。
砕石を埋め込むことによって、緩い地盤を締め固めて、強い地盤を造るイメージだと思います。

シート工法
建物の下に縦横方向にシートを張る工法です。
シートの端と端でぴんと引っ張って、建物を支えます。
この工法のメリットは、建物の下にシートが張ってあるだけなので、建物を撤去したときに一緒に撤去出来る事。
借地の上に、建物を建てている場合で、現況復旧が必要な場合に、撤去費用が安くなります。
(一般的な工法は、撤去費用が高額となるケースが多いです。)

基礎の話1

[建築マメ知識] 投稿日時:2018/06/01(金) 10:00

今回からは、建物の話となります。

まず、建物の土台となる基礎から・・・

建物の基礎といっても、直接基礎、地盤改良、杭基礎などと、ぞの敷地の条件、建物の条件によって基礎の形状は変わってきます。

固い地盤の上に建てるのであれば、直接基礎、軟弱な地盤の上に建てるのであれば杭基礎となることが多いです。
また、木造のように軽い建物であれば、直接基礎となる可能性が高くなりますし、コンクリートの建物になると、直接基礎では難しくなる傾向となります。

では、まず基礎の種類から紹介します。

直接基礎
比較的固い地盤や、軽い建物に使用される基礎工法で、基礎の形状によって、独立基礎、布基礎、べた基礎に分かれます。
工事費としては、独立基礎→布基礎→べた基礎の順に高くなります。
木造住宅の場合は、多少地盤が悪くても、べた基礎にすることで、直接基礎とすることができる場合もあります。

・独立基礎
 柱の下に設ける基礎で、正方形、長方形の形となっている基礎

 こんな形の基礎が、柱の下にあります。

・布基礎
 柱と柱をつなぐ、基礎梁の下に設ける基礎で、建物外周部や内部中央を横断するように設けられている基礎

 逆T型の基礎が、建物周囲にあります。

・べた基礎
 建物の下全体に設けられる基礎で、一枚の盤のようになっている基礎。

 






 
 
建物の下すべてに、コンクリートが打ってあります。

どの基礎を選ぶかは、地盤調査の結果と上部建物の構造、規模により変わってきます。
 

地盤の話3

[建築マメ知識] 投稿日時:2018/05/15(火) 10:00

今回は、前回紹介した以外の調査方法について説明します。

平板載荷試験
この調査は、実際に基礎を設置する深さまで土を掘って、その位置でどの程度の重さまで耐えることができるかを調べる調査で、最も信頼度の高い結果を得ることができる調査です。
非常に信頼度の高い調査ではありますが、デメリットも多々あります。
基礎の底となる位置が、比較的浅いこと。(杭を使わない基礎を前提としており、比較的小規模な建物を対象としています。)
調査には、広いスペースが必要。
コストは、やや高めで、調査時間は比較的短いものの、準備に時間がかかります。

表面波探査法
残念ながら私は縁がないので詳細は分かりませんが、賛否両論なようです。
超音波や、電磁波などを使って、地盤の強さを測定する方法で、広範囲にわたって調査できることができます。
他の工法は、掘削などの必要があるため、どうしても調査個所に制限が出てしまいますが、この工法は測定器を敷地内で移動させながら測定ができるため、敷地全体を測定できるというメリットがあります。
ただ、周辺状況によって測定データに大きな誤算がでてしまったりすることもあるようなので、判断が難しいようです。
現状としては、価格が高めなので、あまり採用されていないようです。
ただ、他の調査方法と併用して使用すると非常に調査結果の信頼度が高くなるため、検討してみるのもいいかもしれません。

地盤の話2

[建築マメ知識] 投稿日時:2018/05/01(火) 10:00

今回からは、どんな地盤調査があるのか紹介していきたいと思います。

まずは、最も一般的な調査方法から

軽い建物で、比較的多く採用されている方法が、スウェーデン式サウンディング試験というものです。
地盤の表面から、土の締まり具合を調査します。
軽微な調査機械で調査できるため、安価で行うことができ、1日に行える調査個所も多くなります。
但し、調査範囲が、地盤面から10mぐらいの深さまでしか調査できないことや、条件によって調査結果の精度が低くなることなどのデメリットがあります。
そのため、埋め立て地などの表面の地盤が軟弱であることが予想される場合には注意が必要となります。
また、地盤内に大きな石や、コンクリートの塊が埋まっていることが予想される場合なども、調査結果の信頼性が低くなる傾向にあります。
その場合は、調査個所を増やすなどして、できるだけ正確なデータが得られるように配慮する必要があります。

重い建物や、明らかに軟弱な地盤であることが予想される場合に採用されているのが、標準貫入試験というものです。
鉄パイプを土に打ち込み、土の締まり具合を調査しながら、土の採取も行います。
スウェーデン式サウンディング試験より、調査器具は大掛かりになります。
調査機器の設置に時間がかかり、1か所当たりの調査時間も長くなるので、費用がやや高額となります。
時間的、費用的な問題で、何か所も調査することは難しくなりますが、かなり深い所の地盤まで調査することが可能となることや、深い部分の土を採取することができるので、調査結果の信頼性は高くなります。
私は、実際に採取した土を確認して、本当に固い地盤なのか、土は締まっているけど崩れやすい性質の土でないかなどを判断しやすくなるので、こちらをお勧めしています。
また、この調査では、液状化の判定もできるので、液状化が心配な地域にはお勧めです。

建物や敷地の条件から上記の調査方法のどちらかを選択しているケースが多いと思います。

地盤の話1

[建築マメ知識] 投稿日時:2018/04/15(日) 10:00

前回までは、どんな所の土地を購入したらいいかについて話をしてきました。

今回からは、すでに土地を所有している場合の話です。

まず、最初にして欲しいのは、地盤調査です。
地盤調査といっても、種類は豊富で、条件によってどの方法で調査を行ったらいいかが違ってきます。

調査を行う前に・・・
・周辺の地盤調査のデータが入手できれば、そのデータから、ある程度地盤の状態を予測します。
・以前、その敷地に建物が建っていた場合もある程度予想することが出来ます。
・昔の周囲の状況なども、参考になります。

上記は、地盤調査を行う際のヒントであり、上記のデータでは設計は出来ません。

次に、敷地の上に何を建てたいかを考えます
・木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造どんな材料で造りたいのか。
・どんな規模の建物を建てたいのか。(何階建ての建物にしたいのか。)

木造の2階建て住宅であれば、建物は軽くなる傾向にあるので、簡易的な調査で、地盤表層を数か所行う方法が選択されやすいです。
逆に、鉄筋コンクリート造3階建ての店舗併用住宅や、倉庫などになると、建物が重たくなりますので、深い部分の地盤を調査できる方法を選択する傾向にあります。


次回からは、どんな地盤調査があるのかを紹介していきたいと思います。

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